きっとあなたのことは忘れないから。

そんな風に言ってた事を君はもう覚えていないだろうね。

僕はまだそんな事を話していた事すら忘れられないでいる。


夜咲き花。

2008年5月17日
きっと一夜にだけ咲く花の、一片そっと手の内に秘め。
秘めたる手の内、胸のうちさえ誰にもあかさず。
今はまだ旅の途中、ここで終わりたくないから僕は歩みをすすめる。何処かしらに到ってもまだ僕は同じ事を思い、また歩いていくのだろう。きっと終着点なんて無いキュウジョウの世界。

空明日。

2008年4月3日
黒一色の世界に色も無く。
赤一色の世界に熱もなし。
青一色の世界に音も無く。
白一色の世界に人もなし。

鮮やかなこの世界に一欠未練残して。

しゃぼん

2008年3月11日
中身の無いままに薄い膜で外と内を区切った。

風に流されるままでいる事を自由と勘違いした。

いづれは耐えかねて消えてしまうのに。

青後

2008年1月27日
僕のブルーバック
この夜空を一面の星空に変えて。

僕のブルーバック。
この曇天の空をひっくり返して晴れの舞台に変えて。

たとえそれが嘘だとしても。

飴鳥

2008年1月22日
不恰好な飴細工の鳥。火には近づけないから遠くからただ灯りを見てる。想像の中での火は明るくて綺麗なままに。近づけないことすら忘れてしまうほどに。

2008年1月5日
煙るケシキの向こうに見える。
大きな何か、小さな何か。
今のままでは届かないから踏み出す。
足元は不安定だけど、わき道は限りないけど。

コウケンのセン。

2007年12月26日
過剰に求めて、適度に捨てて。
残った何かに価値を見出せず。
今はただ、失ったものだけが綺麗に思える。

徒然。

2007年12月15日
あかりなき 
よるには遠い 
もくてきち
つきはほしけど
しるべもほしし

未達のままなる。

2007年10月30日
声は伝わる距離をも越えて。
心はどこにも届かないまま。

無花るし果。

2007年10月13日
風に手招く枝葉の元に

集いて散りゆくものもあり

つぎゆくもののあると思えば。

時効事項。

2007年10月6日
月日が記憶を薄めるように。
薄まった記憶に味をつけるのも勝手なように。
自分にとっての都合の良い部分も悪い部分も。
等しく甘味に変えよう。
振り返ることに悲しみを思い出さないように。
先を見続けられるように。

アシタ。

2007年9月3日
朝焼け時にひあかりていまだ来ぬ朝を願う。

夕暮れ時にたそがれてすぎさりし朝を思う。

儚夢。

2007年8月29日
砂浜に描かれた夢物語。

波に全てさらわれていった。

路上にたゆたった紫煙の雲。

風に吹かれて消えていった。

エムウサギ。

2007年8月28日
世の中の大抵の事は笑って流せるけど、
自分に降りかかってきている事も流せるようになったらおしまいなんじゃないかな、などとふと思った。
そうでも思わないと大抵の事はやってられないのだけど。

難関。

2007年8月25日
望まれないことは得てしてそれを望む誰かがいるから起きる。

私が思っている以上に私は彼に望まれているのだろう。

どう転んでも私にとっては苦痛でしかないだろうけれど。

せめて致命傷に至らないことのみを祈る。

ショウカフリョウ。

2007年8月24日
きたいはしょうさんされてなにものこらなかった

ほんとうはじぶんでけしたかったものなのに。

てもくだせないままてもかけられぬまま。

無意味テーション。

2007年8月12日
だいたいのモノにはそれ相応の価値がある。

比較出来ないモノにどの程度の価値があるのかは分からないけれども。

ボウ。

2007年8月4日
あの時見ていた未来は今変わらない形のままここにある。

あの時望んだ形は歪なまま原形をとどめずまだここにある。

あの時に望めなかった夢はいまだにどこかにあるのだろうか。

今はまだこたえる事にはのぞめない。

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