イッカノマヨイ。

2007年7月25日
一時の迷いは一時に留まらず。
留まらぬ迷いは形を残さず陰だけ残し。
形作られぬ物はどこにも残らず。

手心。

2007年7月16日
右手は暗い明日の何かに指を掛ける為に前へ伸ばした。
左手は昨日の錆びた鎖を掴んで離さないままに。

はねなし。 

2007年7月6日
空を飛べるのであれば醜い不完全な翼でもいい。

自分を騙せるのならば汚いぼろぼろの毛皮でもいい。

その為に何を失おうとも。

或る日どこかで。

2007年6月28日
宵の暮れ泡沫の夢を見る。

明け過ぎて一時の今も見ず。

痛み。

2007年6月25日
適度な痛みは私を現実にはりつけて
過度な痛みは私を虚構にまどわせる。
そして私は痛みと共に。

ホコウナン。

2007年6月19日
涙は悲しみの容を表わし

暴力は怒りをともない

暴露は心の断片に

毒身中を蝕み

我歩めず

欠乏性。

2007年6月11日
水を以て渇きを満たさんとするも肉も無し。
肉を以て飢えを抑えんとするも水も無し。
暇を潰さんとせども術も無し。
答えを得ようとせども問いも無し。

ウタ。

2007年5月8日
届かないうたひびかせて。
聞こえない声張り上げて。
見えない君は何を歌うの?

ヒョウロウ。

2007年5月8日
今宵は波間の泡の一欠け
明けには欠片も残さぬままに。
知るは空行く雲ばかり。
夢でつないだあの手は誰の手だったのだろう。
そしてあの人に私は何が出来るだろう。
目を覚ましてただじっと手を見る。
特筆すべき無き道を虚飾の花で彩る。
それは散ることも無いが、誰の目にも留まることは無い。
それでも僕はそんな花を植えるのを続けていくんだろう。

ココロナシ

2007年4月8日
心許無くとは心にも無し。
心無くも試みること多少。

負惜しみ。

2007年4月5日
人生に勝敗なんてどれだけの意味があるんだい?

人生の優劣なんてどれだけの意味があるんだい?

周りにだけ目を向けてたって答えは落ちてはいないぜ?

ふりかえるとき。

2007年3月31日
日々のかいまに新たなる発見を願って。
旅先でまだ見ぬ不思議を見つけようと思って。
そんな非日常に出会いたいという願いだけが今垣間見える。
世界が必要とされるものだけで出来ているのなら。それはなんとつまらない世界だろう。世界には不要なものがあふれているからこそ面白い。

世界に必要とされるこなく生きているのなら。それはなんとつまらない生き方だろう。ワタシはつまらない人生を歩む素質だけは人並み以上に持ち合わせているらしいが。

世の中の区分。

2007年3月10日
大きく分けると世の中には二つの出来事しかない。
やるべきことかやるべきでないこと。
細かく分ければやるべきでもないことなど多々ある、という前提の下。私はやるべきでないことに時間をかけすぎた。
いまさらその時間が戻るわけでもないし今から変える気も無いけれども。
そんなやるべきでないこと日記。
振り上げられた拳はたとえどこであれ振り下ろされねばならない。

それがたとえ振り下ろすべきではない場所だとしても。

路傍のイシ。

2007年2月18日
そこにあるのは路傍の石。
そこにあるのは未知への道標。
路傍に置かれた意思の欠片。
これから先の旅の安全を願って。
これから先行く旅人の息災を願って。

日々を食らう。

2007年2月12日
浮雲流れて千々に消えうせ。
心霧中にさまよう。
引きてもミちなし。
進みてまた同じく。

雑感。

2007年2月7日
傷つけられることを厭わない代りに
私は傷つける権利を得たい。
もちろん殴られたから殴り返して良いというだけの話ではなく。

正確に言うのならば傷つける代わりに傷つけられるのを厭わない。
といったところ。そんなS性とM性の同居があるからこそ煩悶。

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